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09.27.09:11

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  • 09/27/09:11

02.08.18:27



この街は忙しない。

どこを見渡しても、人々は走り回り、押し合い、それが不快と不満を呼び合っている。街は灰色に色づき、空はいつも曇り空。もっとも、この街では空を見上げる暇もないので、晴れていようが曇っていようが気にもならないが。

なんてめまぐるしいのだろう。この街は、飼い鼠が車輪を回すような速さで時間が過ぎていく。
当然その流れについて行けず、あぶれ、余り、邪魔だ余分だと言われるモノが出てくる。

者も、物も。
それらがまた、街を灰色に染め上げる。

その退廃的な景色に芸術性を感じるという輩が居るが、俺にゃあちっとも理解出来ない。
だが、たしかに散歩ルートとしては面白みがある。住みたくはないが行きたくなるのさ。

そろそろ日が暮れる頃。

日が暮れる前に、魚屋の親父に媚びて、一匹いただいて帰ろうか。



『猫』
(text 服部 YU里江)
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